四国生コンクリート工業/日昇商事
四国生コンクリート工業(徳島市、和仁孝成社長)は、1957年(昭和32年)創業。四国初の生コン工場として知られる。
同社グループの日昇商事(同、林郷之社長)は、現場で超速硬コンクリートの連続練りができる移動式プラント「モバイルコンクリートミキサー車」(以下、モービル車)を24年1月に県内で初めて導入し、昨年1年間で急速施工が必要な県内外の橋梁工事など10現場で使われた。
同社グループは、県外を含めた市場の広がりを感じ、今年4月に2台目を導入。モービル車の保有台数が国内に約50台(同社調べ)と限られるため、「ご要望があれば国内各地、離島や山間部、小規模ロットにも対応していきたい」(和仁社長)と意欲的だ。
同社のモービル車サービスは、特に品質が特徴で、長年にわたって生コン工場で培った技術を元に、現場でベストな配合で材料を提供するほか、スランプ・強度試験など各種の品質管理試験にも柔軟に対応できる。林社長は、「グラウトや繊維モルタル、ゴムラテなど特殊材料も練れます」と話す。
オペレーター付で月単位の長期現場にも対応するという。
また、モービル車が入れない狭あい部や重量規制中の橋などには、国内で4台(同)しかないコンパクトローダー+BMX450(長さ3400㎜×幅1700㎜)も保有。昨年には、静岡県内の現場で活用された。
(橋梁通信4月1日付に掲載)


